エルメスの歴史
1837年 | 馬具職人のティエリ・エルメス(36歳)。パリのランパール通りに高級馬具のアトリエを開いたのが、エルメスのはじまり。 後にナポレオン3世帝室御用達を拝命される。 |
1880年 | 2代目のシャルル・エミールが現在エルメス本店のあるフォーブル・サントノーレ24番地に移転。以来、当地は世界中の憧れの場所となります。ここでは製造、卸だけでなく、直接販売を始める。 |
1892年 | 「オータクロア」発表。 馬の鞍を収納して持ち運ぶ為の立派な馬具。革のウラと表面から太い番手の糸をクロスするように通して編み込むサドルステッチが使われている。 |
1900年代 | 時代を見越したエルメスは事業を多角化し、3代目のエミール・モーリスは、馬車の時代は終わり、アメリカのフォードが販売を開始した自動車の時代が来る事を確信、革のバッグやベルト、財布などの製作を始めます。 |
1929年 | ファスナー式の革製ブルゾン第一号を英国皇太子がお買い上げ |
1930年代 | エルメスは革製品にとどまらず、時計、宝飾品、フレグランス、ウェア、食器など様々な分野にも進出、市場も世界中に展開。 |
1935年 | モナコ王妃グレース・ケリーが妊娠中のおなかを隠す為に持ち。アメリカの写真紙『ライフ』の表紙に登場し以来「ケリーバッグ」と呼ばれ、結果的にエルメスの顔、ともいえる代表的なアイテムになった。 |
1937年 | 最初のスカーフを発表。 |
1945年 | 四輪馬車と従者の商標を登録し、オレンジ色の包装紙を採用。この包装紙は、第二次世界大戦中に資材が用意できず仕方なく余っていた紙だという。 |
1951年 | ロベール・デュマ・エルメス(1898〜1978)が4代目社長に就任。 3代目の娘婿だったロベールは、スカーフではシルクスクリーンによる技術を採用。それまでの木版とは違う鮮やかな発色が大好評。 |
1960年代 | 動物柄や幾何学模様の、遊び心溢れるネクタイも誕生。 |
1961年 | 名香『カレーシュ』誕生。 名前は女性向けの優雅な馬車の名からつけられた。 |
1969年 | 『コンスタンス』が誕生。 故ケネディ大統領の婦人だったジャクリーヌ・ケネディが愛用。 |
1978年 | 5代目にジャン・ルイ・デュマ就任。『エヴリン』発表 |
1979年 | スイスに時計会社を設立し本格的に時計分野へ進出 |
1981年 | 『クリッパー』登場 |
1984年 | 『バーキン』発表、テーブルウェア分野にも進出。 現在、最も人気があり、入手困難と言われている「バーキン」も女優ジェーン・バーキンの為にはじめ作られたバッグ。 |
1990年 | 『フルーツ・ライン』登場 |
1992年 | パリ郊外に皮革製品の新アトリエを構える |
1993年 | 『ケリーアド』発表。『ロケ』『H』『アーネ』などの時計を発表。 |
1998年 | 『フールトゥ』『エールバッグ』登場、レディスウェア部門にマルタン・マルジェ ラを起用。 |
2000年 | ユーモラスな『ケリードール』発表 |
2001年 | 銀座に“メゾン・エルメス”オープン |
2002年 | 70年代に非売品として作ったデザインを踏襲した時計パプリカを発売。 |
2004年 | マルタン・マルジェラ引退、後任はジャンポール・ゴルチエとなる。 |